ゴキブリが人に与える影響とは？
黒くテカテカとしたフォルムと素早い動きが気持ち悪いゴキブリは、見つけただけでも不快な気持ちになり、人間にさまざまな影響を及ぼします。そこで本記事では、ゴキブリが人間に与える影響を、「身体的影響」「心理的影響」「経済的影響」の3つの観点から紹介します。これを知れば、なぜゴキブリに嫌悪感を抱くのか、納得するはずです！
感染症やアレルギーの原因に！「身体的影響」
そもそもゴキブリが嫌われる原因は、人体に害を与えるからです。ゴキブリは家に侵入する際、排水溝や流し台など、雑菌や細菌がいっぱい潜む場所から入ってきます。ゴキブリ自体は全身を油膜で覆われているため、これら雑菌や細菌の影響を受けませんが、ゴキブリが人間の食料や使っているものに触れると、これら雑菌・殺菌が人間に悪影響を及ぼします。特にゴキブリは消化器系の病原菌である、О-157やサルモネラ菌、ボツリヌス菌などを体にまとった状態で徘徊しているため、人間が感染すると、食中毒を引き起こし、激しい腹痛や嘔吐（おうと）、発熱などを発症します。
また、ゴキブリのフンや死骸にも雑菌・細菌が潜んでいます。そのため、ゴキブリを退治する際に、スリッパや丸めた新聞紙で勢いよくたたくのは避けましょう。周囲に菌をまき散ら可能性があります。ゴキブリを見つけた場合には、殺虫剤などを使いゴキブリを処分し、いた場所を洗剤やアルコールでよく拭くようにしましょう。
さらに、ゴキブリは雑菌や細菌だけでなく、ホコリやゴミ、カビなどハウスダストの原因物質を体にまとっています。加えて、ゴキブリのフンや死骸も人にとってアレルギー性皮膚炎、アレルギー性ぜんそくの原因になります。
特にアレルギーの持病がある方や赤ちゃん、小さなお子さん、お年寄りなどはアレルギーに弱いため、掃除を徹底し、ゴキブリが住みにくいようにしっかり対策をとりましょう。
見るだけで不快！「心理的影響」
ゴキブリは見るだけ、動いているだけでも「気持ち悪い」と人を不快にさせます。ですので、人の気分を害する「不快害虫」と称されることもあります。不快害虫には、クモやムカデなども挙げられますが、老若男女問わず心理的影響が甚だしいのは、ゴキブリがトップクラスと言えるでしょう。特に飲食店でゴキブリを見たら、食べる気がうせるだけでなく、二度とお店に出向かないと思うはずです。
また、ゴキブリは油とホコリが混ざったような不快なニオイ（ゴキブリ臭）があります。特にチャバネゴキブリが大量にいると独特の悪臭を放つことがあり、とても不快です。もしニオイがあって黒い小粒のフンを見つけたら、そこにはゴキブリがいる可能性大です。ゴキブリはこのニオイに集まってくる習性があると言われるため、速やかにフンを掃除して、床を洗剤やアルコールでしっかり拭き取るようにしましょう。
代償が大きすぎる「経済的影響」
「ゴキブリが経済的影響？」と思われる方もいるかもしれませんが、例えば、食べ物を置いた食器に、もしゴキブリがいたらどうしますか？気持ち悪いからと食べ物だけでなく、食器も捨てる人は多いのではないでしょうか。これだけでも食器、食事を捨てなければならず、損失をこうむります。
また、ゴキブリは雑食性のためコンロ周りや洗い忘れた食器の油汚れ、人間の髪の毛、ホコリ、紙、動物・昆虫の死骸、エサがなければ共食いと何でも食べます。
つまり、大事にしている本や絵画、古書などもゴキブリのターゲットになるのです。高級な絵画や貴重な古書が食べられてしまった日には、大きな損失を受けることになります。
さらに、ゴキブリは暖かく、狭いすき間を好むため、冷蔵庫や洗濯機、テレビ、エアコンなどの電化製品内部に入り込んで、そこをすみかにします。そこでゴキブリが悪さをすると、電化製品の故障につながります。
ゴキブリ対策として、こまめな清掃や整理整頓などを怠ったばっかりに数十万～数百万円といった損失が生まれる可能性が大いにあるのです。
特に飲食店では、材料に被害があったり、電化製品が故障したりしたら、お店の売り上げに関わります。加えて、万が一、お客様の前にゴキブリが現れたら、悪評も広がりかねません。
そのため、床やシンク周りのこまめな掃除や、湿度を好むゴキブリのために換気を頻繁に行う、除湿剤を設置しするなど、徹底した対策が必要です。
まとめ
紹介したようにゴキブリが突然現れ、動き回っただけで、人間に大きな影響を与えます。そのため、家庭ではもちろんのこと、飲食店では絶対にゴキブリを近寄ってほしくないものです。ゴキブリを寄せ付けないようにこまめな掃除や整理整頓など、対策方法はありますが、見えていないだけで、すでにゴキブリは潜んでいるかもしれません。
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